2025年11月2日（日）、泉佐野駅9時10分発の犬鳴山行きバスに乗る予定でしたが、この日は「南海沿線七福神祭」と重なり、バスは超満員でした。JR日根野駅でもバス停には大勢の人が並んでいて、全員が乗ることは出来ず、案内人としてはヒヤヒヤしましたが、臨時便バスが出され、予定時間を少し過ぎた頃には全員揃うことが出来ました。会長の挨拶後、資料をお配りし観察会が始まりました。
　参道入り口の旅館街の前には石垣にコバノヒノキシダ、トキワトラノオ、アイトキワトラノオ、ヒメクラマゴケ、ナガバヤブソテツなどがありました。ノコンギクやコウヤボウキの可憐な花も咲いていました。コバノチョウセンエノキも数本ありました。道路わきの湿った溝のあたりにはオオサンショウソウが地面を覆いつくしていました。一の橋の際にはキジョランの大株があり、冬なのにたくさんの蕾を付けていました。二の橋より上流にはアオガネシダ、シシラン、イワヤナギシダ、カタヒバ、ヒトツバなどのシダが豊富で、クロバイやヤマモモ、ツクバネガシなどの大木もありました。ナガバヤブソテツ、テリハヤブソテツ、ヤブソテツもありました。左手の土手にはスズシロソウ、ヒメイタビがありました。不動堂トイレ横のカヤの木にはフウランもついていました。
　不動堂では護摩供養と火渡りの最中で観光客や信者さんでいっぱいでしたが、時間を気にしながら行者の滝まで行きました。休憩所が使えず、昼食場所がなかったので、急な階段を上り、車道に出て、少し広くなった道路わきで昼食を済ませました。その後、今日のメインであるキジョランの果実を見に行きました。駐車場に下る道沿いではタマミズキやカギカズラの果実とキジョランの果実も見ることが出来ました。
　駐車場で仮解散を済ませ、急いで2時台のバスに乗りたい方と、もう少し観察したい方の２グループに分かれることになりました。２時台の南海バスも３時台の和歌山バスもどちらも超満員で、今回の観察会に関しては結果的には２グループに分かれて良かったように思います。