今年度第１回の観察会が、遠井方子さんの案内により、西宮市緑化植物園・北山公園・鷲林寺・奥池方面で行われました。晴天に恵まれ、34名の会員の方々が参加されました。
今年は花の開花が例年より少し早く、桜の名所、夙川沿いのソメイヨシノは花の盛りを過ぎていましたが、ヤエベニシダレが満開で、サトザクラも咲き始めていました。
コースではヤマザクラ、カスミザクラが開花中で、山中ではひときわ目立ちました。ザイフリボクやマルバアオダモの白い花も印象的でした。六甲花崗岩からなる山々で、コバノミツバツツジをはじめ、モチツツジ、ヤマツツジ、スノキ、ナツハゼなどのツツジ科の植物がたくさん見られました。特に、コバノミツバツツジは目の覚めるような美しさでした。また、道沿いにはスミレの仲間が可憐な花を咲かせていました。観音谷から奥池へのコースではタムシバがたくさん見られ、白い花が大きな円錐形になって咲く姿で、遠くからそれとわかりました。震災後にハイキングコースに植栽されたコブシも開花中で、その違いを観察することができました。午後3時30分頃に奥池に到着。
とても爽やかな観察会でした。

(本文・写真　山住一郎)